

停電時に室内、廊下、避難階段を照らし、避難誘導をするための電灯で、その設置基準は建築基準法によって定められています。
内部には、バッテリーを内蔵しています。
停電時に、30分間以上点灯し、避難経路を照らし、安全に素早く避難できるようにするための照明器具です。
火事や災害時に、建物内の人々を安全に建物の外に誘導するための照明器具です。誘導灯設置位置や大きさは、消防法によって細かく規定されています。
内部には、バッテリーを内蔵しています。
内部にバッテリーを持ち、停電時に20分間以上点灯し、夜の災害時による停電時でも、安全に出口へ誘導出来るようになっています。
誘導灯や非常灯は命を守る大切な明かりです!
停電時や火災時の煙で、想像以上に視界が奪われ避難方向がわからなくなります。普段から避難のための誘導灯や非常灯がどこ設置されているのか意識したり、正しく機能するかチェックするようにしましょう。
物品販売店舗の誘導灯が発火
2005(平17)年1月 宮城県
物品販売店舗に設置されている誘導灯が発火し、商品の一部を焼損する事故が発生しました。
原因は誘導灯の樹脂カバーが溶融し、発火したものです。安定器の樹脂カバーが安定器に近接しているため、安定器の巻線が寿命劣化により短絡(ショート)したとき、その発熱により樹脂カバーが溶融し、発火しました。
歌舞伎町雑居ビル火災
2001(平13)年1月 東京都
雑居ビル3階付近で爆発があり、各80平方メートルを全焼、約5時間40分後に鎮火しました。ホテルニュージャパン火災を上回る戦後5番目の大惨事となりました。
自動火災報知設備は設置されていたが電源が切られていた。また、4階は天井を火災報知機ごと内装材で覆い隠してしまっていた。
ホテルニュージャパン火災
1982(昭57)年2月 東京都
深夜、9階の宿泊室から出火しました。
自動火災報知器の電源が切られていたために宿泊客が火災に気付くのが遅れたこと、また、内装材に多量の可燃物を用いていたこと、防火区画の不完全や上下階を貫通させていたダクト等の穴の埋め戻しが不完全だったために火災の延焼拡大と煙の拡散が速かったこと、更に従業員による避難誘導がほとんど行われなかったことなどにより33人の死者を出しました。
点検ひもを引いても点灯しない場合は、バッテリー交換が必要です。
※点検ひもを引き続けている間は内蔵バッテリーでの点灯となります。
※点検ひもは強く引っ張ると切れてしまう場合があります。ご注意下さい。
該当する機種のランプを見て異常がある場合は、バッテリー交換が必要です。
※ランプ表示は設置機器のメーカー、年度によって異なります。事前に確認しておきましょう。
誘導灯や非常灯の機器番号で、メーカーページから確認することが出来ます。
古い照明器具は火災の原因になります。
10年以上たった照明器具は交換がおすすめです。
磁気式安定器
熱によって銘板が変色しています。
器具内部電線
表面に亀裂が認められ、絶縁性能が劣化しています。
ソケット
ソケットの汚損がひどく、クラックも入っています。
蛍光ランプ
ランプが黒化し、放電性能が低下しています。
古い誘導灯は表示が薄くなります。
表示が薄い誘導灯は危険です。
また、古い機器に対応するパネルも販売されていません。
機器を交換してもらいましょう。
ビルオーナー、マンション管理組合等にご連絡ください。
消防法の改正(平成14年)、建築基準法の改正(平成16年)により立入検査や罰則等が強化されました。
点検報告義務違反や是正・改善命令違反となり罰金が課せられます。
蛍光灯は古くなるとチラついたり、照度が低く暗かったりします。作業効率も悪くなるので、是非、LED照明器具へ変更してもらいましょう。LED照明は省エネのため、補助金対象となりやすいので、是非ご相談ください。
停電になると室外から差し込む光もほとんどなく、部屋の中は真の暗闇に包まれます。もしも就寝時に突然巨大地震が起こったとしたら、そんな想像をしたことがありますか?